Hudson 1.22, アップデート・センター、そして最近の出来事

昨日、Hudsonの最新版1.222を公開しました。このバージョンでの目玉機能は、今井さんより要望のあったプラグインのインストールを簡便化するための「アップデートセンター」の搭載です。コミュニティ有志によって開発されているプラグインはHudsonの重要な利点の一つなので、これでユーザーがプラグインを利用しやすくなることによって、Hudsonの利便性とプラグインの開発が両方共促進されれば言うことなしです。


ユーザーの皆さんに1.222にアップデートしてもらえるように、もう一つ最近の重要な改善点をあげておくと、Mavenビルドの高速化が挙げられるでしょう。不用心にJDKのFilterOutputStreamクラスを使っていたのが原因で、肝心なところで「write(byte[])」によるバルク書き込みが、一バイトづつの逐次書き込み「write(int)」に変換されてしまっていました。一バイトずつソケットに書き込んでいたらどれだけ遅くなるか想像が付きますね!面白いことに、対になるFilterInputStreamにはこのような欠陥はないので、FilterOutputStreamを最初に実装した誰かが大馬鹿をやらかしたようです。FilterOutputStreamを使っている人は気をつけてください。


さて、コミュニティの方の最近の出来事はというと、まず、6月4日にバグトラッカーに1800番目がポストされました。ちなみに、#1700は5/15で、#1600は4/26、#1500が4/2なので、このとろころ大体二ヶ月あたり300ずつ新しい課題が追加されている計算になります(もしくは一日5つ)。勿論、全部が僕の守備範囲ではないのですが、これはついていくのが正直大変です。


また、LinkedInからは、彼らのJavaOneの発表が公開されました。この中で「20ノード以上の大規模なクラスタを運用している」等と、Hudsonが非常に好意的に言及されています。スライド10枚目のスクリーンショットからも色々読み取れて面白いです。JavaOneがらみでは、他にもFindBugsのクリエイターであるBill Pughの「ガチンコFindBugs(Using FindBugs in Anger)」トークをオンラインで見ることができます。この中でもHudsonが好意的に取り上げられています。このおかげで僕のHudsonトークにも人が来てくれて、助かりました。好意的な言及ついでに、DZoneに「お気に入りのjava.netプロジェクトを晒すスレ」がたっていて、Hudsonを挙げている人がたくさんいます。


あと、Cliffano SubagioさんがHudsonの結果をモニタするFirefox拡張を作ってくれました。HudsonのUIと連携できたりすると色々面白そうです。


また、既報の通り、Trac LighetningにはHudsonがバンドルされるようになりました。使っている方はぜひフィードバックをお願いします。