日本OSS貢献者賞をもらいました

Jenkinsの活動で、第7回 日本OSS貢献者賞を頂戴しました。畏れ多いことです。推薦していただいた方にもお礼申し上げます。先週の金曜日に授賞式があったそうなのですが、残念ながら用事の都合や渡航費用の関係で参加できませんでした。当然に授賞式での発表も出来なかったので、ここで代わりをします。


Jenkinsは僕にとっては自分の子供のようなものです。年齢的には第一子ということになるのかな。ちょっと古いですが、この子の「成長記録」があるので、もしよかったらどうぞ。



これはコミット活動を可視化したビデオです。実際の子育てと同じように、オープンソースプロジェクトの手の掛かり方も成長と共に変化していきます。最初の2年位は一人でせっせと一人でコードを書いていましたが、ある時Jesse Glickが現れ、徐々に多くの開発者が参加して成長が加速して行きます。コードを書く内容も機能の直接の実装から他の開発者が必要なパーツを提供することに移っていきます。その合間に、宣伝やら、デーモンの整備やら、インフラやら。


日本で普及活動をし始めたのはいつの頃だったか定かではありませんが、大きな転機になったのは勉強会を始めたことです。この活動を通じてid:ikikkoさん、id:cactusmanさん、id:ssogabeさん、id:masanobuimaiさん、id:linoさんといった多くの仲間が増えました。日本での普及はこうした方々のおかげで成り立っていて、僕は鶏のトサカみたいなものです。この中でも特に僕のヒーロー「リアルJenkinsさん」ことikikkoさんについてはまた項を改めてその素晴らしさを書こうと思います。


オープンソースは、人にあげればあげるほど自分にも返ってくるという不思議なものです。そして、一人でコツコツとコードを書くのも楽しいけれども、やはりみんなでワイワイとあれやこれややる方がもっと楽しい。使ってくれるユーザーが増えて「素晴らしいソフトウェアをありがとう」とお礼を言われると嬉しい。そして、何よりも、自分一人だけの力ではなく多くの人の力を合わせないとできないような規模の事を、企業という経済的な合理性という枠に囚われずにできる、というところが素晴らしいです。


Jenkinsにはプラグイン機構という、「船頭多くして船、山に登る」事のないようなスケールする仕組みを作ってあります。また、それなりに大きなプロジェクトになってきたので、コードを書く以外の活動も沢山あります。OSSに参加してみたいけどどうやったらいいのか...という方もどんどん参加してみてください。自分で始めるだけがオープンソースプロジェクトではないですから。