Sun Continuous Integration Server

思ったよりずいぶん時間が掛かってしまいましたが、遂に、Sun Microsystemsから公式にHudsonの有償サポートが「発売」されました。商用などHudsonが開発チームの重要なインフラになっている場合に、便利かと思います。
この製品は「Sun Continuous Integration Server」(SCIS)という名前で、GlassFish Portfolioの一環として提供されます。従って、Portfolioを買っていただくとHudsonのサポートが入っている、という感じになります。この商品のメリットは:

  • パッチリリース:6ヶ月毎に、コミュニティ版のHudsonリリースを取り込んで、18ヶ月間パッチが提供されます。コミュニティ版のリリースは週一回で、常に新しい機能とバグフィクスの両方が含まれていますが、パッチリリースには不安定さを増したり、UIの変更でユーザーに混乱を及ぼす可能性があるので、新規機能の追加は含まれず、バグ修正だけになります。これによって、バグ修正を得るためにリスクのある新しいバージョンに手を出さずに済むようになります。
  • 優先的なバグ修正:コミュニティからのバグよりも優先的に対応し、また修正はコミュニティ版のリリースに加えてパッチリリースにも含まれることになります。契約書上バグに対応するための期限を設定することは難しいので具体的な期限が設定されているわけではありませんが、過去のバグ修正のスピードの実績を見ていただければ安心していただけるかな、と。
  • 専用サポートメールアドレス:混雑してきたusersリストと別に、専用のサポートメールアドレスを用意しました。これで、いただいた質問に早く答えられます。僕も直接見ているので、日本語でも大丈夫です。


最初のSCISリリースはHudson 1.312をベースにしているので、将来的にサポートされたバージョンへ移行することを検討される場合は、1.312を使っていただくとよいかと思います。
より詳細は、英語のアナウンスWikiページをどうぞ。